アイドルVol.12

コンサートの話を続けます。

僕にとってテレビの活躍よりどうしてもコンサートのイメージが強いキャンディーズ。
そのツアーに欠かせなかったのがホーンセクションが充実していたバックバンドのMMP(ミュージック・メイツ・プレイヤーズ)です。
当時その規模のバンドのついたアイドルのライブはめずらしかったと思います。

生演奏に生歌唱、当然といえば当然ですが、コンサートを観に行っていた僕らはテレビ出演には無いキャンディーズのアーティスティックな姿をそこに見出していました。
単なるアイドルではないアーティストとしてのステージはMMPの生演奏と共にありました。
本編は本編で盛り上がるのですが、圧巻だったのはアンコールです。

 そして解散が決まってからさらに「その感じ」が加速していきました。
 中でもMMPがキャンディーズのファンの心を歌った2曲が大きくものを言うのです。

 アンコールの拍手と歓声の中でまず彼らが登場し、ミディアムテンポの「SEE YOU AGAIN CANDIES」でファンの心をひととき癒します。
 
 本編の興奮からアンコールへの気分の高まりをクールダウンした瞬間、間髪をいれず8ビートのリズムが炸裂! 「SUPER CANDIES」へなだれ込みます。
 サビの部分で」大合唱!「SUPER SUPER SUPER CANDIES!」「SUPER SUPER SUPER CANDIES!」ドカン! と盛り上がったところで ”パカパン パーパパパー♪ Pun Pun Pun パカパン パーパパパーン♪ “「ハートのエースが出てこない」のイントロと共にキャンディーズ登場! 
 
 会場のボルテージは文字通り最最最高潮! 
 
 そして解散のXデーに向かってその日1日の全てを燃やし尽くしたコンサートは終わるのです。