ボーカロイド Vol.9

 アニメソングの台頭、そのジャブ的な要素となった曲として80年代の「うる星やつら」の『ラムのラブソング』、90年代の「ちびまる子ちゃん」の『踊るポンポコリン』、「新世紀エヴァンゲリオン」の『残酷な天使のテーゼ』などがあります。

 この3曲はボカロを聴く上で頭のどこかに遺伝子的に存在しているはずなのです。

  こうしたアニメ文化の中で、技術の進歩とともにCGが主流になってくると、アーケードから初まったコンピューター・ゲームがファミコンとなり、PSとなり家庭にどんどん浸透していきます。

 そして初めは擬音だけだったゲーム内の”音”も進行上の音楽となり、やがてストーリー・ゲームでの声になり、歌になり、主題歌ができるようになります。

 日本人はCGのキャラクターとそこから発せられる声や歌をさらに自然に脳内に取り込んでいくようになったのです。